一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ヒガンバナとコヒガンバナの学名について

質問者:   会社員   T
登録番号5500   登録日:2022-10-28
コヒガンバナの学名は Lycoris radiata var. pumila となっており、
分類上はヒガンバナが基本種、コヒガンバナはヒガンバナの変種という扱いになっていると認識しています。

しかし、2種の関係性を考えると、コヒガンバナの染色体突然変異で生まれたヒガンバナの方が基本種といのは、腑に落ちません。

理由を教えて頂けると幸いです。


個人的には、

ヒガンバナの方が先に命名・報告された為、後に命名・報告されたコヒガンバナが便宜上変種扱いになった

と推測しております。
T 様

Tさん、みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
回答を長谷部 光泰先生にお願いし、以下のような解説を頂きました。植物命名規約にしたがうものです。
”学名”で検索して出るQ&Aにはご参考になる解説が多くあります。

【長谷部先生の回答】
Tさんの推測の通りです。学名は最初に名前がつけられた個体(タイプ標本)と同種と考えられるものは同じ種名で呼びます。
なので、最初に名前がつけられたヒガンバナ(3倍体)が基本種で、コヒガンバナ(シナヒガンバナ:2倍体)は変種扱いになります。
長谷部 光泰(基礎生物学研究所 生物進化研究部門)
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2022-10-31
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