一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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緑豆は、嫌光性種子であるか?

質問者:   高校生   Akama
登録番号5593   登録日:2023-03-27
緑豆の発芽実験をした際に、緑豆が光がなくても発芽することがわかりました。緑豆は、嫌光性種子であるかが気になったので質問しました。
Akamaさん

Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。
緑豆(モヤシマメ、ヤエナリ)は学名Vigna radiata、英語ではMung beanと呼ばれます。日本ではモヤシとしてスーパーで売られている一番普通のモヤシの材料です。
モヤシは緑豆を暗いところで発芽させた芽生ですから当然光がなくても発芽します。光があると葉緑素ができてしまいます。大抵の植物の種子は適当温度範囲であれば、吸水すれば暗黒でも発芽はしますが、光が当たって緑化し、光合成活動が始まらないと、種子中に蓄えた養分は枯渇してやがて死にます。しかし、発芽にのために特別な環境要因が必要な場合もあります。ある種の種子は吸水後赤色光が照射されないと発芽しない光(明)発芽種子や、ある一定の期間低温を経験しないと発芽しない低温要求性種子などがあります。緑豆はその類の種子ではありません。光発芽種子(登録番号1912, 2895, 4983, 5502他)や低温要求性種子(登録番号2261, 2542, 4640 他)については本コーナーの質問をみてください。

勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2023-03-30
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