質問者:
高校生
こじ
登録番号6065
登録日:2024-12-17
シシトウを栽培していたのですが、2日に1回水やりと、4日に1回で水やりをしていて、2つの実を比べた時に、4日に1回水やりをしている方はシシトウの実の緑色が濃く、曲がっていて、表面がザラザラ、ぶつぶつ、少しシワシワが混じったような見た目のものがほとんどでした。みんなのひろば
水やりで野菜の色や形が変わる
2日の方は艶があり、つるっとした表面で、黄緑と緑の中間のような色で普段見かけるような美味しそうな見た目でした。
どうして4日の方は上記のような見た目になってしまったのでしょうか。
こじさん
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。 しかし、ご質問からは以下の様なことがわかりません。
* シシトウは露地、鉢植え、或いはプランターで栽培されたのでしょうか。
* 比較したシシトウの個体数はそれぞれ何本ずつでしたか。
* 比較したシシトウの水やり以外の他の栽培条件は同じでしたか。(日照、温度、肥料、土壌など)
* 果実の形態的差だけでなく、成長(背丈、枝振り、葉の数やサイズ、色、根の成長など)に差はありましたか。
* 4回給水やりの方になった果実の一部のものは2回水やりの果実と同じだったということですか。
* 栽培植物は品種が沢山ありますので、一応どの品種を使ったかを記載することが望ましいです。今回の場合には直接関係ないかもしれませんが。
植物(生物)の発生・成長、或いはもっとミクロなレベルの形態形成や生理機能・現象が、何かの外的要因の影響を受けるかどうかを調べる場合、検体として使用する植物が1個体ずつだと、何かの差が出ても、それが一般的な影響なのか、それともたまたまによる個体差なのかが分かりません。
今、同じ植物をA、B2本植え、全ての栽培条件を同じにして、Aの方にだけ毎日、「早く大きくなれ」と念じたところ、AはBに比べてとてもよく成長したとします。この結果から「念力」が成長を促したと結論するのはナンセンスですね。しかし、もしA、B共に沢山の個体を対象にしていて、Aの全部がよく成長したとすると、『不思議だな」と思い、さらにもっと綿密に調べてみようという事になるかもしれません。両者に差があるかどうかは、より正確には結果を数値化(定量的に)して、統計的に解析することが望まれます。
仮に、1個体ずつだけだったとします。その場合、その二つには、遺伝的に違いがあったかもしれません。どちらのタイプが通常のものだったかは分かりませんが、多分シシトウの苗を買ってこられて、それを育てたのでしょう。しかし、苗を得るために使われた種子が全て遺伝的に均一でなかったのかもしれません。種子を採るために栽培している親植物が、近辺の別の品種の花粉で受精していたとすると、雑種の植物の種子が混じっていることもあり得ます。その様な種子がたまたまこじさんが使ったどちらかの個体であった可能性もあります。
また、仮に、今回の水のやり方が影響していたとすると、どんな原因が考えられるかは植物生理学的見地からは分かりません。ただ、シシトウの栽培は給水の管理に影響される様です。大体十分な給水が望ましいようですが、絶えず水をやっているのではなくて、土壌が乾いたらたっぷり給水するようです。給水が多すぎると、却って根の成長が悪く、根腐れ病に罹ります。水やりの頻度の違いで、植物体自体の成長が影響されたことと関係があるのかもしれません。
水やりの頻度が実際に果実の形態に影響するかどうかは、もう一度個体数を増やして(5〜10)、水やりの回数だけが違うという条件で栽培してみて下さい。
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。 しかし、ご質問からは以下の様なことがわかりません。
* シシトウは露地、鉢植え、或いはプランターで栽培されたのでしょうか。
* 比較したシシトウの個体数はそれぞれ何本ずつでしたか。
* 比較したシシトウの水やり以外の他の栽培条件は同じでしたか。(日照、温度、肥料、土壌など)
* 果実の形態的差だけでなく、成長(背丈、枝振り、葉の数やサイズ、色、根の成長など)に差はありましたか。
* 4回給水やりの方になった果実の一部のものは2回水やりの果実と同じだったということですか。
* 栽培植物は品種が沢山ありますので、一応どの品種を使ったかを記載することが望ましいです。今回の場合には直接関係ないかもしれませんが。
植物(生物)の発生・成長、或いはもっとミクロなレベルの形態形成や生理機能・現象が、何かの外的要因の影響を受けるかどうかを調べる場合、検体として使用する植物が1個体ずつだと、何かの差が出ても、それが一般的な影響なのか、それともたまたまによる個体差なのかが分かりません。
今、同じ植物をA、B2本植え、全ての栽培条件を同じにして、Aの方にだけ毎日、「早く大きくなれ」と念じたところ、AはBに比べてとてもよく成長したとします。この結果から「念力」が成長を促したと結論するのはナンセンスですね。しかし、もしA、B共に沢山の個体を対象にしていて、Aの全部がよく成長したとすると、『不思議だな」と思い、さらにもっと綿密に調べてみようという事になるかもしれません。両者に差があるかどうかは、より正確には結果を数値化(定量的に)して、統計的に解析することが望まれます。
仮に、1個体ずつだけだったとします。その場合、その二つには、遺伝的に違いがあったかもしれません。どちらのタイプが通常のものだったかは分かりませんが、多分シシトウの苗を買ってこられて、それを育てたのでしょう。しかし、苗を得るために使われた種子が全て遺伝的に均一でなかったのかもしれません。種子を採るために栽培している親植物が、近辺の別の品種の花粉で受精していたとすると、雑種の植物の種子が混じっていることもあり得ます。その様な種子がたまたまこじさんが使ったどちらかの個体であった可能性もあります。
また、仮に、今回の水のやり方が影響していたとすると、どんな原因が考えられるかは植物生理学的見地からは分かりません。ただ、シシトウの栽培は給水の管理に影響される様です。大体十分な給水が望ましいようですが、絶えず水をやっているのではなくて、土壌が乾いたらたっぷり給水するようです。給水が多すぎると、却って根の成長が悪く、根腐れ病に罹ります。水やりの頻度の違いで、植物体自体の成長が影響されたことと関係があるのかもしれません。
水やりの頻度が実際に果実の形態に影響するかどうかは、もう一度個体数を増やして(5〜10)、水やりの回数だけが違うという条件で栽培してみて下さい。
勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2024-12-25