一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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パンジーの葉や花のつき方

質問者:   中学生   匿名希望
登録番号0612   登録日:2006-04-26
パンジーの花を観察していたら葉な花のつき方が規則的なのにきがつきました。
托葉は何か役割があるのですか?
又、花はなぜ節からいつも生えているのですか? パンジーの成長に関係ありますか?
匿名希望さん

 みんなの広場へのご質問ありがとうございます。ご質問は二つの部分からなっていて、その一つは“托葉は何か役割があるのですか?”で、もう一つは“花はなぜ節からいつも生えているのですか?”だと思います。先ず托葉の質問ですが、托葉は一般的に葉身(葉の本体)より早く大きくなります。これはまだ若くて弱い葉身を保護する役目を果たしていると考えられています。次は、花の位置の問題ですが、ご存知のように植物は茎の先端に芽(頂芽と呼びます)を持っていますが、葉の付け根にも芽を持っています。これは腋芽と呼ばれています。花は芽の変形したもので、ヒナゲシのように頂芽が花になったものも多いのですが、パンジーなどでは腋芽が花になっています。葉の付いている場所が節で、パンジーでは葉の付け根の腋芽が花になっているので、花は節のところについていることになります。パンジーの観察から葉と花の付き方についての規則性に気が付いたとのことはすごいことだと思います。ちょっと恥ずかしいのですが、学生の頃、植物の写生をさせられた時、いい加減なところに花がついている繪を描いて、先生に叱られたことがあります。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2006-05-09
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