質問者:
一般
荻原進
登録番号6156
登録日:2025-04-29
アイチアカが大きくなったので2年前に根元から8cmで切断しました。みんなのひろば
観葉植物の新芽の不思議
切断した幹の中心から新芽が出ました。
幹の中心から出た芽は爪楊枝ぐらいですが元気です。
土中の根から切断した幹を突き抜けて出たとすれば、切断した幹は腐ると思いますが生きています。
切断した幹の中心から芽が出たのは見た事がありません。
何故こんな現象が起きるのか疑問です。
このホームは写真が送れません。
写真を送る方法ご指示いただければ写真を送ります。
萩原様
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。
アイチアカは学名としてはCordyline fruticosa ' Aichiaka ' ですが、Cordyine terminalis cv. Aichiaka' と記載される場合もあるようですね。この仲間にはたくさんの種類があり、色は多様で繁殖も容易なので、世界中で広く育てられている観葉植物のようです。後者のラテン名はカラフルな葉を持つ多数の品種に対してしばしば使われる一般名といってよいでしょう。
アイチアカという品種について特別に調べることはできませんでしたが、Cordyline fruticosa の一般的なこととして言えるのは、茎をどこで切っても、切断面を含めて切断部から下部に新芽ができて、葉條に成長していきます。何本も出来得ます。
この様な新芽は全く新しく分化してできるもの(不定芽)ではありません。不定芽は一旦分化した細胞が再分化してできるものですが、Cordyline のような新芽の成長は、植物がまだ幼体の時に芽として分化してできたたものの、成長がなく、いわば休眠してしまった様な状態でほかの組織の中に埋没してしまったものです。植物学的には「潜伏芽」と呼んでいます。潜伏芽は茎が切断されたり、傷ついたリするとそれが刺激となって眠りから覚め得るのです。本Q&Aコーナーで「潜伏芽」と検索してください。潜伏芽とそれが目覚める理由など、いくつかの事例がとりあげられていますので、それらを読んでください。
いただいた写真に見られる茎の切断面の中央からでている新芽も、潜伏芽が目覚めたものと思われます。ではなぜこんな場所にあるのかいうと、この潜伏芽は、おそらく、この植物がかなり幼体の時の茎組織で形成され、成長する機会を失って潜伏芽となったものではないかと思います。たまたま切断の場所がその潜伏芽のすぐ近くだったので、伸びてきたのでしょう。
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。
アイチアカは学名としてはCordyline fruticosa ' Aichiaka ' ですが、Cordyine terminalis cv. Aichiaka' と記載される場合もあるようですね。この仲間にはたくさんの種類があり、色は多様で繁殖も容易なので、世界中で広く育てられている観葉植物のようです。後者のラテン名はカラフルな葉を持つ多数の品種に対してしばしば使われる一般名といってよいでしょう。
アイチアカという品種について特別に調べることはできませんでしたが、Cordyline fruticosa の一般的なこととして言えるのは、茎をどこで切っても、切断面を含めて切断部から下部に新芽ができて、葉條に成長していきます。何本も出来得ます。
この様な新芽は全く新しく分化してできるもの(不定芽)ではありません。不定芽は一旦分化した細胞が再分化してできるものですが、Cordyline のような新芽の成長は、植物がまだ幼体の時に芽として分化してできたたものの、成長がなく、いわば休眠してしまった様な状態でほかの組織の中に埋没してしまったものです。植物学的には「潜伏芽」と呼んでいます。潜伏芽は茎が切断されたり、傷ついたリするとそれが刺激となって眠りから覚め得るのです。本Q&Aコーナーで「潜伏芽」と検索してください。潜伏芽とそれが目覚める理由など、いくつかの事例がとりあげられていますので、それらを読んでください。
いただいた写真に見られる茎の切断面の中央からでている新芽も、潜伏芽が目覚めたものと思われます。ではなぜこんな場所にあるのかいうと、この潜伏芽は、おそらく、この植物がかなり幼体の時の茎組織で形成され、成長する機会を失って潜伏芽となったものではないかと思います。たまたま切断の場所がその潜伏芽のすぐ近くだったので、伸びてきたのでしょう。
勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2025-05-12