こまくさ　様

この度はみんなのひろばQ&Aコーナーへご質問ありがとうござました。
ご質問への回答は、維管束植物の分類が専門の北海道大学総合博物館　助教　首藤光太郎先生よりいただきました。
これまでの形態を基本とする分類体系から新しくDNA配列に基づく被子植物の分類体系が用いられるようになりました。それに基づきますと。。

【首藤先生の回答】

　APG分類体系はご存知でしょうか。分子系統学的手法（つまり塩基配列情報）に基づいて被子植物の目や科の範囲を定めた分類体系のことです。
　この分類体系はWeb上で定期的に更新されつづけており，以下のURLからアクセスすることができます。
　https://www.mobot.org/mobot/research/APweb/welcome.html

　上記のサイトによると，ネムノキ属Albiziaはマメ科Fabaceaeに含まれています。APG分類体系はすでに普及しており，一般にも広く受け入れられていますので，ネムノキはマメ科といってよいと思います。

　さて，上記のHPには，マメ科の定義（特徴）も記載されています。ただし，英語ですし，形態に加え遺伝学的・化学的な特徴も含まれていますので，翻訳するのには少々手間がかかります。
　そこで，専門的な図鑑をご参照いただくのがよいと思います。平凡社が出版した「改訂新版 日本の野生植物 1～5」がおすすめです。それぞれの科や属の形態的な特徴が，日本語で，わかりやすく解説されています。
　マメ科の解説文の冒頭（2巻240ページ，大橋 2016）には，「1個の心皮からなる豆果legume（莢とも呼ばれる）に種子を入れる」と書いてありました。この他にも多くの特徴が記述・解説されていますので，ぜひ図書館などでチェックしてみてください！
　
　引用文献
　大橋広好. 2016. マメ科. In: 大橋広好・門田裕一・邑田仁・米倉浩司・木原浩（編），日本の野生植物 2 イネ科～イラクサ科，平凡社，東京．pp. 240-306.
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以上、いかがでしたでしょうか。
今後も植物の不思議に関する疑問がありましたら、またご利用ください。