質問者:
その他
みぃ
登録番号6249
登録日:2025-08-23
小学校のアサガオを夏休み中自宅で育て、今日(8/23)やっと6輪の花が咲きました。綺麗な青色が2輪と、残りの4輪は薄めの紫に灰色を混ぜたようなくすんだ色でした。このようなくすんだ色になった原因は何が考えられますでしょうか?みんなのひろば
くすんだ色のアサガオについて
学校に置いている間は水やりを忘れることが度々あり、枯れかけたことがあります。自宅に持ち帰ってからもツルや葉が育つのが遅いと感じていました。(発芽後に間引いた苗も自宅で育てていましたが、そちらはしっかり葉が茂っているため。)また、土の量もやや少ないかもしれません。学校・自宅とも日当たりはとても良い場所ですが、夏休み中は特に暑さが厳しかったかもしれません。
上記のような生育環境でしたが、今回の花の色の変化はどのような事が原因で発生しうるのでしょうか。
みぃさま
Q&Aコーナーへお問い合わせくださりありがとうございます。
くすんだ色というアサガオの花色ですが実際にどのようなものであるか、写真がありませんので、想像ですが、たとえば、團十郎のような、濁った色、あるいは、色が薄くて、にごったように見えるのでしょうか。
アサガオの花の色は、アントシアニンという色素によるものがほとんどで、それらは、花弁の細胞の中で生合成されます。
花の色は、アントシアニンの構造だけでなく、細胞の環境(pHや共存分子など)の違いによっても変わります。
そのため、なにがかわって花色が変わったのかは、詳細な分析が必要になります。
まず、どの構造のアントシアニンを作るかは、遺伝子に書き込まれておりそれに沿って、いろいろな酵素が働いてできあがります。
しかし、アサガオはその遺伝子の働きが、花弁ができつつある時にも変化したり経路が変わったりすることが往々にあります。
トランスポゾンと呼ばれる「動く遺伝子」によるものです。
細胞の環境も同様に遺伝子に書かれていますが、それも、環境などによって変化することがあります。
たとえば、pHが変化することで、アントシアニンの色は変わりますから、花弁細胞のpHが変わっている可能性もあります。
あるいは、アントシアニンの量が少ないと、色がかわる場合もあります。
いずれにせよ、同じ色が咲き続けること、恒常性を保つことは、生き物の基本ではありますが、花の場合はかなり流動的な面があるのではないかとも思います。
みんなのひろばのページの右上、植物 Q&A 検索で「あさがおの花色」をキーワードに検索いただくと、たくさん出てきます。
それらも参考にしてくださればありがたく思います。
Q&Aコーナーへお問い合わせくださりありがとうございます。
くすんだ色というアサガオの花色ですが実際にどのようなものであるか、写真がありませんので、想像ですが、たとえば、團十郎のような、濁った色、あるいは、色が薄くて、にごったように見えるのでしょうか。
アサガオの花の色は、アントシアニンという色素によるものがほとんどで、それらは、花弁の細胞の中で生合成されます。
花の色は、アントシアニンの構造だけでなく、細胞の環境(pHや共存分子など)の違いによっても変わります。
そのため、なにがかわって花色が変わったのかは、詳細な分析が必要になります。
まず、どの構造のアントシアニンを作るかは、遺伝子に書き込まれておりそれに沿って、いろいろな酵素が働いてできあがります。
しかし、アサガオはその遺伝子の働きが、花弁ができつつある時にも変化したり経路が変わったりすることが往々にあります。
トランスポゾンと呼ばれる「動く遺伝子」によるものです。
細胞の環境も同様に遺伝子に書かれていますが、それも、環境などによって変化することがあります。
たとえば、pHが変化することで、アントシアニンの色は変わりますから、花弁細胞のpHが変わっている可能性もあります。
あるいは、アントシアニンの量が少ないと、色がかわる場合もあります。
いずれにせよ、同じ色が咲き続けること、恒常性を保つことは、生き物の基本ではありますが、花の場合はかなり流動的な面があるのではないかとも思います。
みんなのひろばのページの右上、植物 Q&A 検索で「あさがおの花色」をキーワードに検索いただくと、たくさん出てきます。
それらも参考にしてくださればありがたく思います。
吉田 久美(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2025-10-07
