質問者:
その他
MH
登録番号0625
登録日:2006-05-02
現在、家でバラを育てているのですが、花が咲き始めたかと思うと、花の中に蕾?のようなものが出来始めました。花の中に
これは一体どういうことなのでしょうか。
たまたまかとおもいきや、他の蕾も開くとそうなりました。
以前も同じ品種を育てていたのですが、そんなことは一切ありませんでした。
病気なのでしょうか?それとも突然変異でしょうか?
MH さん:
異なった立場からの解説をお二人の先生にお願いしておりましたところ、先ず独立行政法人 花卉研究所の市村一雄先生から次のような回答を頂きましたので回答いたします。別の立場からの解説を頂けたら追加回答をお送りします。
質問に対する回答
ご質問の現象は貫生花と呼ばれる生理障害の一つではないかと推察されます。通常の花形成の過程では雌ずい(雌しべ)を形成して成長を止めますが、貫生花とは花形成の過程で雌ずい形成後も成長を続けることにより花の中に反復して花が形成される現象です。奇形花の一種で、雌ずいが変異しやすい品種にみられるようです。キクでは比較的よくみられる生理障害の一つで、花芽の形成過程で高温に遭遇すると生じやすいことが明らかにされています。そのため、一般的には突然変異ではなく、環境条件によって誘起される生理障害の一つとされています。ただし、この現象がバラで起こりやすいかは定かではありません。バラで観察された現象が突然変異でしたら、'枝変わり'といって一部の枝から出たつぼみのみがこの現象を示すと考えられます。一つの株の中で出る花と出ない花が混在しているようでしたら、突然変異ではなく、環境条件によって生じた貫生花である可能性が高いと思われます。
市村 一雄(独法花卉研究所(筑波)室長)
異なった立場からの解説をお二人の先生にお願いしておりましたところ、先ず独立行政法人 花卉研究所の市村一雄先生から次のような回答を頂きましたので回答いたします。別の立場からの解説を頂けたら追加回答をお送りします。
質問に対する回答
ご質問の現象は貫生花と呼ばれる生理障害の一つではないかと推察されます。通常の花形成の過程では雌ずい(雌しべ)を形成して成長を止めますが、貫生花とは花形成の過程で雌ずい形成後も成長を続けることにより花の中に反復して花が形成される現象です。奇形花の一種で、雌ずいが変異しやすい品種にみられるようです。キクでは比較的よくみられる生理障害の一つで、花芽の形成過程で高温に遭遇すると生じやすいことが明らかにされています。そのため、一般的には突然変異ではなく、環境条件によって誘起される生理障害の一つとされています。ただし、この現象がバラで起こりやすいかは定かではありません。バラで観察された現象が突然変異でしたら、'枝変わり'といって一部の枝から出たつぼみのみがこの現象を示すと考えられます。一つの株の中で出る花と出ない花が混在しているようでしたら、突然変異ではなく、環境条件によって生じた貫生花である可能性が高いと思われます。
市村 一雄(独法花卉研究所(筑波)室長)
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2006-05-12
今関 英雅
回答日:2006-05-12