質問者:
その他
かんしん
登録番号6267
登録日:2025-10-06
ハンショウヅルの秋の綿毛の出来栄えにいつも驚いております。みんなのひろば
ハンショウヅルの綿毛
この綿毛は花柱が伸びて出来上がったものとの記述を見ました。
そこで、果実の分類と綿毛の呼び方についての質問です。
綿毛の軸は10個くらいありますので、花の段階では雌蕊が
10個ほど有ったことになるのだと思います。
綿毛の柱の下部には果実がありますが、それらは各子房に対応したものと思います。
花は一つで、複数の雌蕊の下部の子房が果実になったものですから、「ハンショウヅルの果実は分類でいうと、集合果」と考えてよろしいのでしょうか?
また、毛については、冠毛は子房下位の萼が変形したもの、種髪は種子から直接生じた毛と理解しておりますが、ハンショウヅルのように花柱が変化して毛が生じたものを一般的に「綿毛」というのでしょうか?
そのあたりについてご教示頂ければと思います。
よろしくお願いします。
かんしん様,
こんにちは。日本植物生理学会の植物Q&Aコーナーに寄せられたあなたのご質問「ハンショウヅルの綿毛」にお答えします。
全て仰る通りで、ハンショウヅルの果実は、一つの花の10個ほどの雌蕊の各子房が果実となった集合体ですから集合果です。花柱は宿存して羽毛状となっていますが、「冠毛」とか「種髪」とかいうような特別な植物学用語は無いので、一般的な言葉で「綿毛(わたげ)」と呼んでよいと思います。
なお、上述の「綿毛(わたげ)」と同じ漢字を書いて別の読み方をする「綿毛(めんもう)」という専門用語があり、これは葉や種子の表皮の細胞が分化して、長く伸びだした毛を指します。このことについては本Q&Aコーナーの登録番号4706をご覧ください。
こんにちは。日本植物生理学会の植物Q&Aコーナーに寄せられたあなたのご質問「ハンショウヅルの綿毛」にお答えします。
全て仰る通りで、ハンショウヅルの果実は、一つの花の10個ほどの雌蕊の各子房が果実となった集合体ですから集合果です。花柱は宿存して羽毛状となっていますが、「冠毛」とか「種髪」とかいうような特別な植物学用語は無いので、一般的な言葉で「綿毛(わたげ)」と呼んでよいと思います。
なお、上述の「綿毛(わたげ)」と同じ漢字を書いて別の読み方をする「綿毛(めんもう)」という専門用語があり、これは葉や種子の表皮の細胞が分化して、長く伸びだした毛を指します。このことについては本Q&Aコーナーの登録番号4706をご覧ください。
竹能 清俊(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2025-10-16
