質問者:
一般
四葉のクローバー
登録番号6282
登録日:2025-11-14
5枚花弁のハイビスカスを育てていましたら、みんなのひろば
4枚花弁のハイビスカスについて
1輪だけ、4枚花弁の花が咲きました!
(萼、花弁共に4枚、雌しべの丸いモコモコも4つで、突然変異かと思います)
萼から下の細長い棒状の茎?も、どこをとっても4枚花弁の遺伝子を持つのでしょうか?
別の鉢で… 黄色のハイビスカスの株に、花弁の一部がピンク色"の花が咲き、その後この枝にはピンクの花弁の花だけ咲く様になりました
この現象は、『遺伝子エラーは枝先ごとに独立して起こる』の説明が当てはまると思います
では、今回の1輪だけの変異は???
萼から下の部分が、(小)枝と、とらえれば当てはまりますが…
花が咲き終わり、この細い棒状の物は、色が変わり、枯れていき、取れやすく、、、明らかに他の枝と異なります
やはり、枝ではなく、茎(の部類)なのでしょうか?
この枝" の蕾は、全て萼が5枚、5枚花弁の遺伝子を持っている様です
前述の異なる遺伝子XY(花弁が黄色、ピンク)では、花弁の一部だけピンクの花が咲き、その後この枝からは、ピンクの花しか咲かなかった事から、素人の私は、XY遺伝子のmixゾーンが存在したのでは?と考えてしまいますが、
異なる遺伝子AB(花弁5枚、4枚)の境目は、ハッキリしているのでしょうか?
今は遺伝子解析も進み、これ等の答えが既に出ているのであれば、お聞かせいただければ嬉しく思います
四葉のクローバー様
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。
植物を育てているといろいろ不思議なことに出会いますが、それを見過ごさないで、「どうなっているのだろう?」と疑問を持って質問してくださるのは嬉しいことです。
さて、花弁の数の異常(八重咲きも含めて)に関する質問は本コーナーにも過去いくつか寄せられています(登録番号0675, 3787, 5886など)ので、それを読んでいただければ、お分かりになれると思いますので、ここでは簡単にまとめて説明いたします。
花弁の数はふつう「科」によって決まっていますが、例えばアカネ科の植物のように多様な場合もあります(登録番号3787)。ハイビスカスでは基本数は5ですが4、6というのも珍しくはありません。特に6弁花は多いようです。
ハイビスカスに限ったことではありませんが、花弁数の異常の原因は一つではありません。もし、花弁数(雄蕊の数も)の決定に係る基本的な遺伝子の異常(突然変異)によるのであれば、その変異は固定されたものとなるはずです。多くの園芸品種はそれを利用しています。もし、たまたま生じた変異であれば、発生/成長過程途中の偶然のエラーということになり、後代までは継続しません。このような異常はランダムに起きやすい現象です。偶然のエラーは環境条件、例えば、温度差などで花芽の成長がなんらかの影響を受けて、花芽の大きさが変わるなど。また、小さなホメオティック突然変異(homeotic mutation:) が原因ということもあり得ます。ホメオティック突然変異とは、からだのある部分(器官)がそれと相同の器官に置き換わってしまうような変異で、植物では雄蕊や雌蕊が花弁に変わってしまい、八重咲きになる場合などがあります。(本コナーで「ホメオティック突然変異」で検索してください)。
花の色の変化についても本コーナーで「白とピンクのハイビスカス」という質問がありますのでそれを読んでください(登録番号5190)。四葉のクローバーさんの場合は白を黄色で置き換えて理解していただければ良いでしょう。ハイビスカスの紫/青/ピンク系の色は「アントシアニン」いう色素によるものです。
黄色は多くの植物の葉、花に含まれているカロチノイドによるものです。秋の黄葉は葉でクロロフィルが分解されてしまうと、もともと存在していたカロチノイドの色が前面に出てくるからです。ハイビスカスのピンクの色はおそらくカロチノイドにアントシアニンが被さってそう見えるのではないかと思います。
ご質問の中で紛らわしい用語や間違った理解のところがありますので、コメントしておきます。
*「萼から下の細長い棒状の茎?」:これは花という器官の一部で「花柄」といいます。同様に葉の場合は「葉柄」、果実の場合は「果柄」といいます。
従って花が枯れれば、当然枯れます。
*異なる遺伝子XY、AB:まず記号の使い方ですが、「XY」は生物学では雄性の性染色体を表す記号です。雌性は「XX」。しかし植物ではハイビスカスのように両性花や雌雄同株のものが多く、通常性染色体はありません。「AB」は花の構造の各部分の形成に関係する遺伝子の働きについて「ABC」モデルが知られていますので、紛らわしいです。それに5枚と4枚の花弁をつくる遺伝子がそれぞれに別の遺伝子としてあるわけではありません。(本コーナーで「ABCモデル」で検索してください。)
*「XY遺伝子のmixゾーン」:上記同様に花の色が赤、黄、青などそれぞれに一つずつ特定の遺伝子があるわけではありません。
以上の回答とそこに挙げた本コーナーの質問/回答をお読みいただき、さらにお知りになりたいことがありましたら、再度Q&Aコーナーへご質問ください。
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。
植物を育てているといろいろ不思議なことに出会いますが、それを見過ごさないで、「どうなっているのだろう?」と疑問を持って質問してくださるのは嬉しいことです。
さて、花弁の数の異常(八重咲きも含めて)に関する質問は本コーナーにも過去いくつか寄せられています(登録番号0675, 3787, 5886など)ので、それを読んでいただければ、お分かりになれると思いますので、ここでは簡単にまとめて説明いたします。
花弁の数はふつう「科」によって決まっていますが、例えばアカネ科の植物のように多様な場合もあります(登録番号3787)。ハイビスカスでは基本数は5ですが4、6というのも珍しくはありません。特に6弁花は多いようです。
ハイビスカスに限ったことではありませんが、花弁数の異常の原因は一つではありません。もし、花弁数(雄蕊の数も)の決定に係る基本的な遺伝子の異常(突然変異)によるのであれば、その変異は固定されたものとなるはずです。多くの園芸品種はそれを利用しています。もし、たまたま生じた変異であれば、発生/成長過程途中の偶然のエラーということになり、後代までは継続しません。このような異常はランダムに起きやすい現象です。偶然のエラーは環境条件、例えば、温度差などで花芽の成長がなんらかの影響を受けて、花芽の大きさが変わるなど。また、小さなホメオティック突然変異(homeotic mutation:) が原因ということもあり得ます。ホメオティック突然変異とは、からだのある部分(器官)がそれと相同の器官に置き換わってしまうような変異で、植物では雄蕊や雌蕊が花弁に変わってしまい、八重咲きになる場合などがあります。(本コナーで「ホメオティック突然変異」で検索してください)。
花の色の変化についても本コーナーで「白とピンクのハイビスカス」という質問がありますのでそれを読んでください(登録番号5190)。四葉のクローバーさんの場合は白を黄色で置き換えて理解していただければ良いでしょう。ハイビスカスの紫/青/ピンク系の色は「アントシアニン」いう色素によるものです。
黄色は多くの植物の葉、花に含まれているカロチノイドによるものです。秋の黄葉は葉でクロロフィルが分解されてしまうと、もともと存在していたカロチノイドの色が前面に出てくるからです。ハイビスカスのピンクの色はおそらくカロチノイドにアントシアニンが被さってそう見えるのではないかと思います。
ご質問の中で紛らわしい用語や間違った理解のところがありますので、コメントしておきます。
*「萼から下の細長い棒状の茎?」:これは花という器官の一部で「花柄」といいます。同様に葉の場合は「葉柄」、果実の場合は「果柄」といいます。
従って花が枯れれば、当然枯れます。
*異なる遺伝子XY、AB:まず記号の使い方ですが、「XY」は生物学では雄性の性染色体を表す記号です。雌性は「XX」。しかし植物ではハイビスカスのように両性花や雌雄同株のものが多く、通常性染色体はありません。「AB」は花の構造の各部分の形成に関係する遺伝子の働きについて「ABC」モデルが知られていますので、紛らわしいです。それに5枚と4枚の花弁をつくる遺伝子がそれぞれに別の遺伝子としてあるわけではありません。(本コーナーで「ABCモデル」で検索してください。)
*「XY遺伝子のmixゾーン」:上記同様に花の色が赤、黄、青などそれぞれに一つずつ特定の遺伝子があるわけではありません。
以上の回答とそこに挙げた本コーナーの質問/回答をお読みいただき、さらにお知りになりたいことがありましたら、再度Q&Aコーナーへご質問ください。
勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2025-11-24
