質問者:
会社員
ひろ
登録番号6287
登録日:2025-12-01
こんにちは、サボテン栽培で疑問があるので質問致します。みんなのひろば
接ぎ木、接ぎ降ろしサボテンの性質について
成長が遅いサボテンや早く開花株にしたいサボテンを接ぎ木するのは良くある事ですが、それを接ぎ降ろした場合に台木を短くした場合も台木を全部取り去って自根を出した場合も最初から自根で育てた物と違い弱くて突然腐る事が多くて長期栽培に向かないと栽培家の間では言われております。
また、接ぎ木株から吹いた子も外して自根で育てても弱いからその子も接ぎ木するべきだと言われています。
栽培家の間ではあまりに一般的に言われていますがその根拠は見つけられませんでした。
本当にそんな事実はあるのでしょうか。
果樹なども接ぎ木が多いですがその株が弱いと言う事は無いですしその木から挿し木しても問題なく発根します。
何よりそんな事はサボテン以外では聞いたことがありません。
確かにサボテンの場合は小さな実生株を接ぐと自根の100倍位早く大きくなって自根株が小指の先の大きさの時には既に開花株になる事もあるので促成栽培でモヤシ状態で弱い言われると少しそうなのかな?とも思います。
私は接ぎ木株、接ぎ降ろし株が弱いと言うのは懐疑的です。
性質が弱くなるのか科学的な根拠がもしもあれば知りたいです。
よろしくお願いします。
ひろ様
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。回答お待たせしました。ご質問頂いたサボテンの接ぎ木に関する事柄はサボテンに特異な現象なのか、接ぎ木栽培上での技術的な問題の他に、なにか生理学的問題が関わっているのかは、残念ながらわかりません。この現象に関する学術的な論文・研究は見当たりませんでした。そこで、接ぎ木の事に詳しい京都大学大学院理学研究科(生物科学専攻植物学系)の野田口理孝教授とサボテンの開花の研究をされた名古屋大学生物機能開発利用研究センターの辻寛之教授 とにご意見を伺いました。
【野田口先生からの回答】
間違っているかもしれないですが、障害応答後に水や栄養吸収の要求性/感応性が変化するといったことなのかもしれません。通常は、接木後の障害応答は、活着したのちは落ち着きますが、サボテンの台木・穂木の生理のバランスが不均衡であれば、常にホルモン応答などが起きていて、それが接ぎ下ろした際の自根の場合との成長の違いにつながっているのかもしれません。
=====
【辻先生からの回答】
接ぎ木なしには生育困難な品種などでは、接ぎ木して生育させた穂木を接ぎ降ろして挿し木したほうが、接ぎ木せずに「弱い」生育をしている植物を対照実験としてカットして挿し木した場合よりも、よく育つような直感を持っております。ただ、こちらも実証的な根拠は探しましたが見つかりませんでした。接ぎ降ろしの方が生育が悪いとすれば、可能性としては台木が残っている場合に台木の生理状態がよくないケースかと思います。接ぎ降ろしの際に台木を短く残した場合は、短い台木だけで発根し生育する必要が生じますが、このストレスが過大であるのかもしれないと思いました。
=====
以上のように、サボテンの接ぎ木おろしに関わる、ご質問のような現象については、研究として取り上げられた例がないようですので、残念ながらピンポイントでの回答はできません。しかし、お二人の先生の推察は参考になるかも知れません。
サボテンの接ぎ木に関する資料をいろいろweb上で調べてみると、接ぎ木が成功するためには、技法や培養条件やアフターケアで注意しなければならない様々なことが記載されていますね。使用するサボテンの種類、台木と接木の相性、接ぎ木後の栽培条件では、温度、光度、灌水量などは特にデリーケートな管理が求められるようですね。
すでに、いろいろ調べておられると思いますが、もし、英語でもかまわないのでしたら、例えば「Failure in cactus grafting」で検索してAIモードでみていただければ、参考になることがあるかもしれません。ただし、AIモードを含めて、ネットの情報は記述の根拠などが明確でない限りは、その信頼性は保証されませんので注意してください。また、つぎのホームページはサボテンの接ぎ木のことが詳しく、易しく記述してありますので参考になるかもしれません。「Spike & Bloom: Graft Cactus Care」。なお、web上で英語の翻訳は簡単です。
Q&Aコーナーへようこそ。歓迎いたします。回答お待たせしました。ご質問頂いたサボテンの接ぎ木に関する事柄はサボテンに特異な現象なのか、接ぎ木栽培上での技術的な問題の他に、なにか生理学的問題が関わっているのかは、残念ながらわかりません。この現象に関する学術的な論文・研究は見当たりませんでした。そこで、接ぎ木の事に詳しい京都大学大学院理学研究科(生物科学専攻植物学系)の野田口理孝教授とサボテンの開花の研究をされた名古屋大学生物機能開発利用研究センターの辻寛之教授 とにご意見を伺いました。
【野田口先生からの回答】
間違っているかもしれないですが、障害応答後に水や栄養吸収の要求性/感応性が変化するといったことなのかもしれません。通常は、接木後の障害応答は、活着したのちは落ち着きますが、サボテンの台木・穂木の生理のバランスが不均衡であれば、常にホルモン応答などが起きていて、それが接ぎ下ろした際の自根の場合との成長の違いにつながっているのかもしれません。
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【辻先生からの回答】
接ぎ木なしには生育困難な品種などでは、接ぎ木して生育させた穂木を接ぎ降ろして挿し木したほうが、接ぎ木せずに「弱い」生育をしている植物を対照実験としてカットして挿し木した場合よりも、よく育つような直感を持っております。ただ、こちらも実証的な根拠は探しましたが見つかりませんでした。接ぎ降ろしの方が生育が悪いとすれば、可能性としては台木が残っている場合に台木の生理状態がよくないケースかと思います。接ぎ降ろしの際に台木を短く残した場合は、短い台木だけで発根し生育する必要が生じますが、このストレスが過大であるのかもしれないと思いました。
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以上のように、サボテンの接ぎ木おろしに関わる、ご質問のような現象については、研究として取り上げられた例がないようですので、残念ながらピンポイントでの回答はできません。しかし、お二人の先生の推察は参考になるかも知れません。
サボテンの接ぎ木に関する資料をいろいろweb上で調べてみると、接ぎ木が成功するためには、技法や培養条件やアフターケアで注意しなければならない様々なことが記載されていますね。使用するサボテンの種類、台木と接木の相性、接ぎ木後の栽培条件では、温度、光度、灌水量などは特にデリーケートな管理が求められるようですね。
すでに、いろいろ調べておられると思いますが、もし、英語でもかまわないのでしたら、例えば「Failure in cactus grafting」で検索してAIモードでみていただければ、参考になることがあるかもしれません。ただし、AIモードを含めて、ネットの情報は記述の根拠などが明確でない限りは、その信頼性は保証されませんので注意してください。また、つぎのホームページはサボテンの接ぎ木のことが詳しく、易しく記述してありますので参考になるかもしれません。「Spike & Bloom: Graft Cactus Care」。なお、web上で英語の翻訳は簡単です。
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2025-12-12
勝見 允行
回答日:2025-12-12
