一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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白菜の葉の白い部分は何か

質問者:   一般   ガーデンドラゴン
登録番号6297   登録日:2026-01-12
白菜の美味しい季節となり、購入してはいろいろな料理に使っています。特に外側にある葉の白い厚みのある部分が美味しく、白菜の名前の由来ではないのかとも思っています。
で、この白い厚みのある部分は何という名前の部分になるのでしょうか。
私は「葉脈」が肥大しているのだと思ったのですが、ネットで検索すると「葉柄」と説明しているサイトがいくつか見受けられます。
結球しないタイプのBrassica rapa(いわゆる菜の花タイプの原種)の画像を見ると葉が直接茎に付いているように見え、そもそもこの種には葉柄があるのかどうかも疑問に思えています。春先に生け花で菜の花を生けた時のことを思い出しても、葉柄は無かったように記憶しています。
白菜のこの白い厚みのある部分は植物学的には、葉の何にあたるのでしょうか。
回答いただけると幸いです。
ガーデンドラゴン様

 こんにちは。日本植物生理学会の植物Q&Aコーナーに寄せられたあなたのご質問「白菜の葉の白い部分は何か」にお答えします。
ハクサイの葉の「白い厚みのある部分」は本Q&Aコーナーの登録番号4321にあるように中肋です。
葉の維管束とその周囲の組織を含む筋状の構造が葉脈で、葉の中央を走る最も太い葉脈である主脈は中肋とも呼ばれます。
特に太い主脈は中肋と呼ばれることが多いです。
ですから、ハクサイの葉の「白い厚みのある部分」である中肋は「葉脈が肥大している」ものと思って結構です。「葉柄」ではありません。
葉は大きく分けると葉身と葉柄から成ります。葉身は多くの場合平らに広がった葉の主要部分で、表皮と葉肉と葉脈から成り光合成を盛んに行います。
葉柄は維管束の通る軸状の部分で、通常葉肉は無く光合成は行いません。
また、葉身の部分では葉脈は主脈から何本もの支脈が枝分かれして伸びていますが、葉柄では維管束は枝分かれしません。
ハクサイの葉の「白い厚みのある部分」は緑色の葉肉のある扁平な部分にあり、そこから白い筋がいくつも枝分かれして伸びていることから、この部分は葉身であって葉柄ではないことが分かります。
基本的には葉の基部にある葉柄が茎に付いて、葉身と茎をつないでいます。
しかし、植物によっては葉柄が無いものもあり、その場合は葉身が直接茎に付いています。ハクサイの場合は葉柄が無く、葉身が直接茎に付いています。
同じBrassica rapaの仲間でも春先の菜の花の代表であるアブラナには葉柄は無く、コマツナには長い葉柄があります。
竹能 清俊(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2026-01-17