かめ　さん
大変遅くなりましたが、質問への回答をおくります。回答は新潟医療福祉大学の堀田康雄先生にお願いしました。更に知りたいことがあったら、質問してください。


テッポウユリの染色体12対、24本です。つぼみの長さで分裂時期が推定できるのは、減数分裂、特に第一分裂についてです。これは「花粉母細胞の減数分裂が体細胞分裂に比して長い（数日）ので、希望の分裂時期を捕まえる事ができます。6本の葯内の分裂が同調しています。」などです。１本の葯内では頂上、中央、下部で多少の違いがあります。然し、分裂が長時間掛るので、何処をとっても細胞学的には同じ時期に見えます。栽培中の温度が上がると、分裂速度が速くなるので、同調性が落ちたり、蕾の長さと分裂時期の同調性が落ちたりします。私達は、毎朝蕾を採って、長さを計り、顕微鏡下で分裂する染色体の形を調べてから、その日の実験を始めていました。

堀田　康雄（新潟医療福祉大学）