一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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あさがおは低い気温が続いたほうがさきやすいですか?

質問者:   小学生   ゆゆか
登録番号0958   登録日:2006-08-09
夏休みに、あさがおの開花数を調べてました。
朝7時のアメダスデータを照らし合わせると、24℃台が2日、25℃〜26℃台が3日続き、22℃に低下した日が3日続き、その3日目にいつもより開花した数が多く、2倍でした。
低い気温がつづくと、咲きやすくなるのでしょうか?
その理由はどんなことなのでしょうか?おしえてください。
ゆゆか様

 みんなの広場へのご質問有難うございました。アサガオのことに詳しい新潟大学の和田先生に回答をお願いしましたところ以下のような回答をお寄せ下さいました。参考にして下さい。なお、和田先生と私のメールのやり取りがうまく行かず、回答をお送りするのが大変遅くなってしまいました。ゴメンナサイ。


ゆゆかさん、

 アサガオのつぼみが何時頃開くかは気温の影響をうけます。低い気温の方が明け方早く開くのです。ですから、低い気温が続いたほうが咲きやすいように思えるかもしれません。でも、低い気温の方が少し早く咲くだけで、気温が高いからといって、咲かないわけではありません。アサガオは早起きですから、きっと、ゆゆかさんが起きてきて、開花数を調べ始める頃には、気温が高いときでも、咲くはずのアサガオは全部咲いているでしょう。アサガオは、気温が高いからといって、その日は咲かずに、気温が低くなる日まで咲くのを待つということはありません。ですから、低い気温がつづいたときに開花した数が多かったのは、ぐうぜんではないでしょうか?もっと観察を続けて、低い気温がつづいたときには、いつでも必ず、開花数がふえるのかどうか調べて下さい。もし、いつでもふえるという結果がえられたならば、「低い気温が続くと咲きやすくなる」と言ってよいことになります。それは、私も知らなかったことなので、新しい発見かもしれませんよ。なお、8月4日の「朝日小学生新聞」に、アサガオの開花の条件を調べてみようという記事がのっています。見る機会があったら、参考にして、いろいろ研究してみて下さい。

和田 清俊/ペン・ネーム竹能清俊(新潟大学理学部)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2006-08-22