一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

年会のご案内

本会は、全国を巡回して毎年春に、“年会” を開催します。年会は、開催地に設置される年会委員会によって企画・運営され、一般講演やシンポジウムなどの研究交流会、参加者が集う懇親会、運営のための評議員会などが開かれます。
会員は年会に参加し研究発表を行うことができます。参加・発表登録の締め切りは例年11月下旬から12月上旬です。研究発表の英文要旨 (PDF) は会員専用ページに掲載されます。

第67回日本植物生理学会年会(2026年東京)
開催期間:開催期間:2026年3月13日(金)〜3月15日(日)(ハイブリッド開催)
会場  :明治大学 駿河台キャンパス

第67回 日本植物生理学会年会ウェブサイト

 

ご挨拶

私が植物生理学会に初めて参加したのは修士1年生の時で,1988年度の第28回 大阪年会でした.記録によると当時の大会参加者は約700名でした.私はそれ以来,留学などを除いてほぼ毎年年会に参加しています.植物生理学会は議論も自由活発で圧倒的に楽しい学会だと個人的に感じています.この楽しさこそが植物科学の発展の源泉だと思います.今回,第67回植物生理学会年会を開催するにあたり,そのような“伝統”を継続し,参加される方々だけでなく,運営に関わる方々にとっても楽しい学会にできるようにと考えております.

東京で年会が開かれるのは第56回 2015年度の年会以来です.第56回年会は,佐々木年会委員長の元,東京農業大学の方々に大変お世話になり,素晴らしい会場で2000人を超える方々に参加していただきました.今回は,明治大学農学部の方々の多大なご協力のもと,明治大学駿河台キャンパスで開催させていただくこととなりました.明治大学駿河台キャンパスはお茶の水や神保町など複数の駅から徒歩数分の距離にあり,JRや地下鉄からのアクセスに申し分のない都心の素晴らしいキャンパスで,およそ1万人程度の学生さんが学んでいると聞いています.神保町の古本屋街や秋葉原なども歩いて行ける距離にあります.キャンパス内の地上23階建てのリバティータワーを中心に,口頭,ポスター発表等の会場を準備する予定です.東京大会は2026年3月13日から15日の日程で,対面で参加していただくことを中心に考えておりますが,オンラインでも参加していただけるように,2023年度以降の年会で継続されているハイブリッド方式での開催を予定しています.

上にも述べましたが,今回の年会の準備に当たっては,会場の確保が最も重要でした.今回の会場の確保に当たっては,東京の主に私立大学の会員の方々には多大なご協力をいただきました.最終的に明治大学で開催させていただくことになりましたが,会場の確保に明治大学農学部の教員の皆様のご協力が不可欠であっただけではなく,年会の準備や運営にも明治大学の皆さんには多くの負担をお願いせざるを得ない状況にもあります.年会としては多くの皆さんにご参加いただき,活発な議論や交流を重ねていただきたいと思う一方で,国立大学法人では教室等の会場利用には費用がかかる状況にもなっており,参加者2000人という規模に発展した植物生理学会年会を行える大学は限定的になってきているとも思います.植物生理学会でもご検討されていると伺っていますが,学会の発展に伴い,特定の大学や会員の方の負担になりすぎないような年会運営のあり方を議論する時期にもきているようにも感じております.

また,東京大会の翌日,2026年3月16日には東京大学安田講堂にてJapan-Taiwan Plant Biology 2026 (JTPB2026) が開催されます.JTPB2026は全て英語で行われます.植物生理学会年会はシンポジウムやポスターの英語対応など,これまでの年会での取り組みもあり,国内の学会でも英語対応が最も進んだ学会の一つだと思います.今回の東京大会開催にあたっても,英語での発表を推奨するだけでなく,様々な案内などについても英語話者の方に参加しやすい年会としたいと考えています.JTPB2026と併せて皆さんのお知り合いの留学生や外国の研究者にも年会への参加をぜひお声がけいただければと思います.

年会の運営に関しては,東京大学,明治大学だけでなく,東京を中心とした多くの大学の50名を超える会員の皆様からご協力いただけることとなっておりまして,心強く感じております.東京の宿泊施設は予約が取りづらく高額化していると聞きます.年会では宿泊の斡旋は行いませんので,早めの予約をお勧めいたします.

 
第67回日本植物生理学会年会
年会委員長 藤原 徹