理工系の基礎 生命科学入門

21世紀は生命科学の進歩によって「生命と科学の時代」と言われるようになりました。遺伝子組換え作物や再生医療など、生命科学に関わる報道を耳にする機会が増え、身近な話題となってきました。現在、地球上には1億種近い生物が棲んでいます。これらの多様な生物個体を細胞、分子などの構成要素に細分化すると、共通した美しい構造と絶妙なしくみがみえてきます。この多様性と共通性を知ることが「生命とは何か」、「進化によってヒトはどのようにして生まれたのか」といった、人類共通の根源的興味の解決につながるのではないでしょうか。また、我々ヒトが、これら多様な生物とどのように関わるべきかを考え、先進諸国を中心に進む超高齢化、食糧、地球温暖化などの喫緊の課題に適切に対処していくためには、理工系、文系問わずすべての人が生命科学の現状を理解し、将来の問題に対処できる科学的、倫理的な考えを身に着けておく必要があるといえるでしょう。
本書は、「理工系の基礎」シリーズの一冊として、理工系はもちろん文系も含めた学生が、特に初年次において身につけておくべき「生命科学」の基礎的、普遍的な事項をまとめた生命科学の入門書です。生物のもつ美しさや奥深さ、生命科学の進歩、そこに潜む倫理問題についてまでも理解できる一冊となるでしょう。
本書は、「理工系の基礎」シリーズの一冊として、理工系はもちろん文系も含めた学生が、特に初年次において身につけておくべき「生命科学」の基礎的、普遍的な事項をまとめた生命科学の入門書です。生物のもつ美しさや奥深さ、生命科学の進歩、そこに潜む倫理問題についてまでも理解できる一冊となるでしょう。