日本植物生理学会は,2015年3月16日~18日に東京農業大学世田谷キャンパスを会場として,第56回年会を開催いたします.恒例となりました「高校生生物研究発表会」を本年会でも予定しておりますので,この機会に貴校の生徒の皆さんにぜひ研究発表をしていただきたく,ご案内申し上げます.
日本植物生理学会は1959年に植物の機能の研究を目的として創立された学術団体です.現在では,大学・研究機関に所属する研究者や大学院生をはじめ約2500人の会員を擁し,植物を対象とした研究団体としては日本で最も大きな組織となっています.毎年春に開催される年会には約2000人の研究者が全国から参加し,植物生理学,分子生物学,発生生物学,細胞生物学などの分野を中心に1000題を超える研究発表が行われます.
植物生理学会年会の一般の研究発表には,口頭発表とポスター発表があります.高校生生物研究発表会では,このポスター発表が行われる会場の中にポスターを掲示して,発表と討論を行っていただく形となります.また,高校生研究発表の時間中に発表・討論のコアタイムを前半,後半の2回に分けて設け,発表ごとにどちらかのコアタイムを割り振ることで,自分の発表のコアタイム以外は,他のポスターを自由に見聞し,討論に参加できるようにいたします.大学院生や研究者が全国各地から一堂に会する年会は,きっと皆さんの研究を広くアピールするとともに,大学や様々な研究機関,他の高校でどのような研究活動が行われているかを知り,論考を深めるためのよい機会となり,必ずや今後の皆さんの研究や勉学に役立つものと信じております.
植物生理学会会員のプロの目により選ばれた優れた研究発表は,優秀賞等として表彰いたします.表彰されればもちろん,表彰されなかったとしましても,専門家からの評価を受けることが,高校生の皆さんの励みあるいは刺激となることを願っております.
日本植物生理学会は,次代を担う高校生の皆さんにより一層の興味と関心を植物科学ひいては生命科学全般にもっていただくこと,高校での理科教育のレベルアップに貢献することを目標の一つに掲げ,そのための活動をいろいろと行っておりますが,年会における高校生研究発表会は中でも大きな柱となっております.この研究発表会に参加した高校生の皆さんの中から,将来の生命科学を担う研究者が多数現れることを期待している次第です.
発表会の詳細は以下の通りです.ぜひご参加くださいますよう,ご検討のほど,どうぞよろしくお願い申し上げます.
第56回日本植物生理学会年会委員長
佐々木 卓治
・申込書 doc版