ご挨拶

このたび,日本植物生理学会第56回年会(東京年会)を東京農業大学世田谷キャンパスで開催することになりました.年会会期は平成27年3月16日(月)から18日(水)の3日間です.年会運営委員会は東京農業大学と東京大学(本郷・弥生地区)所属の会員で組織しています.会場に選ばれました東京農業大学は今年で創立123年になりますが,日本植物生理学会年会をお迎えするのは初めてです.たいへん名誉な事と感謝すると同時に,2000人を超える年会参加の学会員の皆様に満足していただける企画立案に大いに責任を感じています.

最近の植物科学研究の潮流はシロイヌナズナやイネに始まり多様な植物のゲノム解析とこれに続くいわゆるオミックス解析により得られた多種・大量のデータを使いこなす植物生理学研究が主流になっていると感じられます.「木を見て森を見ず」といわれた時代からいかにして「森を見て後に木を見るか」の時代に入ったといえるでしょう.また,「木を見る」際にその枝葉・幹・根を取り巻く環境変化対応や,人間生活への利用法を強く意識することが求められています.年会運営委員会ではこのような潮流に対応する,会員の皆様からの多くの口演・ポスター発表やシンポジウム企画を期待しています.日本植物生理学会はAmerican Society of Plant Biologists(ASPB)との連携強化を活動目標の一つに掲げており,年会運営委員会もASPB会員の参加を容易にするために英語での発表を推奨しています.また,男女共同参加をさらに推進するために保育室等の充実を行います.

年会会場の東京農業大学世田谷キャンパスは東京都心に近く,アクセス手段も鉄道・バスの利用を組み合わせて撰ぶことができます.年会会場は4年前に建設された講義棟です.すべての口演・ポスター発表とシンポジウムおよび機器展示をこの講義棟で行いますので参加者の皆様にとっては便利な会場だと思います.総会・ミキサー・懇親会もキャンパス内の他の施設で行います.

年会は学会員にとり自分の研究を更に飛躍させるヒントを得る場,新たな共同研究相手を探す場,あるいは旧交を温める場として欠かせない交流の場です.会場近くには「東京農大・食と農の博物館」や「JRA馬事公苑」があり,口演聴講の合間に訪れてリフレッシュするのに最適です.ソメイヨシノの開花にはやや早いですが,早咲きのカワヅザクラからは春の兆しが感じられることでしょう.年会運営委員一同,皆様のご参加を心よりお待ちしています.


第56回日本植物生理学会年会
年会委員長 佐々木卓治

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