一般社団法人 日本植物生理学会
会長 河内 孝之
(京都大学大学院生命科学研究科 教授)
第65回日本植物生理学会年会
委員長 深城 英弘
(神戸大学大学院理学研究科 教授)
向暑の候,貴社におかれましては,ますますご清栄のこととお慶び申し上げます.平素は格別のご支援,ご高配を賜り厚くお礼申し上げます.
さてこの度,第65回日本植物生理学会年会を,令和6年3月17(日)から19日(火)の3日間,神戸市の神戸国際会議場において,口頭発表・ポスター発表ともにオンサイトでの発表を中心に,オンラインでも参加できるハイブリッド形式で開催することとなりました.
日本植物生理学会は,学際的な植物生理学の研究交流を目的として1959年4月に設立され,以来,常に時代の新しい流れを取り入れつつ発展してきました.植物生理学の研究は,現代社会が直面している最重要課題の一つである「食料・環境・エネルギー問題」の解決に向けて,基礎と応用の両面から社会に大きく貢献してきました.2021年度からの第6期科学技術・イノベーション基本計画(5カ年)においても,「様々な社会課題を解決するための研究開発・社会実装の推進と総合知の活用」として,バイオテクノロジー・AI技術・宇宙・環境エネルギー・食料・農林水産業が取り上げられており,植物科学のさらなる発展は,我が国の科学全体の最重要課題の一つです.このような背景もあり,植物生理学の研究領域には,日本学術振興会や科学技術振興機構などから多額の研究費が配分されており,今後も継続するものと見込まれます.
植物生理学会年会の参加者数は,例年およそ1800人に達し,シンポジウム,一般講演,ポスター等による発表数は1000件を超えています.なお,直近の2年間は新型コロナウイルスの感染拡大により令和4年は完全オンラインで,令和5年はオンサイトとオンラインのハイブリッドで開催しましたが,およそ1,500人が参加しております.本学会が,我が国の植物科学関係領域では最大規模の学会であることを考えますと,この数字は,国内の関係研究者の大部分が年会に参加することを示しています.また,本年会の参加者は,全国の大学や各種研究機関に所属する植物科学の基礎研究者が中心でしたが,民間企業等の応用分野の研究者も年々増加する傾向にあります.従いまして,本年会にご協力頂くことは,貴社の顧客拡大の絶好の機会となるばかりでなく,学会会員との交流を通して,貴社の新規製品の開発等にも繋がるものと確信しております.
年会の開催に当たりましては,本来ならば本会の予算と会員の参加費でまかなうべきでありますが,基礎分野の研究者が主体の学会であるため財政面は厳しく,現在のところ,これらだけでは十分な年会運営が困難な状況にあります.昨今の厳しい社会情勢の折,金銭的なご援助をお願いいたしますことは誠に恐縮ではございますが,本学会の趣旨をご理解いただき,何分のご援助を賜りますよう心からお願い申し上げる次第です.
なお,第65回日本植物生理学会年会は,新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類に移行して初めての年会で,現地でのハイブリット開催となります(ポスター発表は5年ぶりにオンサイトで実施).ただし,新型コロナウイルス感染症の再流行など状況によりましてはオンライン開催となる可能性もございます.オンライン開催に変更された場合は,出展募集要項(オンラインでの展示方法・出展料)と企業セミナー募集要項(オンラインでの企業セミナー開催方法・開催費用)を新たに提示いたします.実地開催でのご出展・企業セミナーをお申し込みいただいた企業様等につきましても,オンライン形式に変更して御継続いただく場合の詳細を新募集要項でお知らせいたします(キャンセルも可能でございます).どのような開催形態になりましても,多くの会員が集う活発な年会となるよう年会委員会委員一同努めて参ります.ご理解,ご協力を賜りますようお願いをいたします.
末筆ながら貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます.
謹白