一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

高校生のみなさまへ

日本植物生理学会では毎年3月に行われる年会で、高校生生物研究発表会を開催しています。

研究発表要旨集

研究発表会の様子

2022年 つくば年会(オンライン)

今年度の高校生生物研究発表会は中学生による2演題を含めた42演題の研究成果が発表され、活発な議論が行われました。発表者の投票によって決まる特別賞は、最優秀賞に選ばれた白梅学園高等学校が受賞しました。おめでとうございます!最優秀賞および優秀賞に選ばれた方々のコメントを紹介させて頂きます。

最優秀賞、特別賞
「あっしは日陰者ですから… ~暗発芽種子ダイコンのちょっと特殊な発芽の仕組み~」

白梅学園高等学校

受賞コメント: 初めての学会での発表で、学外の方々と意見を交換するというのはとても刺激になりまし た。今回の経験を生かし、さらに発芽の研究を進めていけたらと思います。ありがとうございました。

優秀賞
「高湿度環境で蒸散するためのピレア・カディエレイの巧妙な戦略」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント: 葉の大部分を占める白い模様は、観察すればするほど新しい発見が見つかりました。自分でも面白い研究だと思っているので、それが評価されて嬉しいです。私にはなかった視点から助言をいただけて良い機会となりました。ありがとうございました。

優秀賞
「フィットニアの“白い葉脈”を構成する組織の解明」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

優秀賞
「セネシオ・スケイポサスは葉に白い衣をまとう! ~その正体にせまる~」

横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント: 本番の発表は、研究者の方から意見を頂くことができたり、他校の方と交流することができたりと、有意義な時間になりました。私は研究を通して、目の前の現象を多角的に捉える視点を学びました。これからもこの経験を糧に、努力を続けていきたいと思います。

優秀賞
「ユリの花粉管誘導Ⅵ ~胚珠は花粉管の接近を感知するのか~」

名古屋市立向陽高等学校

受賞コメント: 受粉の有無や開花後日数を変えて何度も実験を行い、花粉管や種子を1つ1つ数えるなど、研究は地道な作業でしたが、今回の成果を評価していただき大変嬉しく思います。今回頂いた貴重なご意見を元に、花粉管誘導についてさらに理解を深めていきたいと思います。

優秀賞
「虫を誘うネジバナ -螺旋の花はどのように風を利用するか」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント: より興味深い研究となるよう頑張ります。

奨励賞
「1枚の葉の光合成量を推定する方法の開発」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

奨励賞
「光によるシロツメクサの根の緑化現象」

東京大学教育学部附属中等教育学校

奨励賞
「グリーンドラムの不思議な葉の構造と巧妙な生存戦略」

横浜サイエンスフロンティア高等学校

奨励賞
「被子植物の多くの葉に見られる厚い透明細胞層にはどのような役割があるか」

横浜サイエンスフロンティア高等学校

奨励賞
「オジギソウの電気測定による分析」

立命館高等学校

奨励賞
「雑草を用いた生分解性紙の抄造」

市川学園市川高等学校

2021年 松江年会(オンライン)

今大会では19都道府県、27高校が集い、合計49演題の研究成果が発表されました。また、今回の発表会では、特別企画「公開講座」として岡山県生物科学研究所の後藤弘爾先生、名古屋大学・ITbM研究所/東京大学大学院理学系研究科の東山哲也先生、サントリーグローバルイノベーションセンター(株)の田中良和先生にご講演いただきました。最優秀賞および優秀賞に選ばれた生徒さんのコメントを紹介させて頂きます。

最優秀賞
「斑のパターンはどのように決まるのか?~アメリカヅタとヒポエステスの比較~」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:斑の魅力に引き込まれ一年間やってきたことを発表でき、とても嬉しかったです。様々な視点からのアドバイスを頂き、良い刺激を受けました。このような貴重な機会をありがとうございました。

優秀賞
「ユリの花粉管誘導V~なぜ花粉管は270個✕6列の胚珠にいきわたるのか~」

名古屋市立向陽高等学校

受賞コメント:試行錯誤を繰り返して次第に興味深い結果が得られ、グループの皆で顕微鏡を囲む日々をとても楽しく感じました。文章やグラフの作成、3Dモデル製作など研究結果をわかりやすく伝えるための工夫が実を結び、大変嬉しいです。

優秀賞
「透明になる花~なぜサンカヨウは濡れると透明になるのか~」

岐阜県立加茂高等学校

受賞コメント:研究を評価していただきとてもうれしく思っています。サンカヨウの開花時期がコロナ感染症の自粛期間であったため、他の花で研究を進めるしかありませんでしたが、モデル実験では花弁の透明化の様子をうまく説明できたと思います。

優秀賞
「植物の吸水リズムを生み出す要因とは」

ノートルダム清心学園清心女子高等学校

受賞コメント:多くのサンプルの計測や、複雑な実験には苦労しましたが、吸水機構を考察するのは楽しかったです。研究発表会では多くのご助言を頂きとても良い機会になりました。ありがとうございました。

優秀賞
「植物種子の発芽競争」

東京大学教育学部付属中等教育学校

受賞コメント:まず、研究中大変だった事はアイデア出しです。コツを知っている方、教えてください。良かった事は、新しい事実を発見できた事です。特に自分の興味が新事実に繋がった時の高揚感は何物にも変え難い感情です。もっともっと研究していきたいと思います。

優秀賞
「モジホコリの探索行動に影響する要因」

岡山県立津山高等学校

受賞コメント:粘菌の培養が上手くできなかったり、カビの繁殖と戦ったりするなどの幾多の困難がありましたが、研究が評価され大変嬉しく思います。本大会で頂いたご指摘、アドバイスを今後の研究に活かします。

奨励賞
「松かさの鱗片と湿度の相関性」

市川学園市川高等学校

奨励賞
「コミヤマスミレ(Viola maximowicziana)の謎を追う~スミレ属全体の分類の見直しへ~」

兵庫県立小野高等学校

奨励賞
「ゆめちからの最適な栽培密度」

開智高等学校

奨励賞
「シロイヌナズナの遅咲き変異体における花芽形成関連遺伝子群のRNA-seq解析」

広尾学園高等学校

奨励賞
「乾燥地に適応する新しい形?クラッスラ属の不思議な気孔パターンの発見」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

2018年 札幌年会

今年度は12都道府県、17高校が集い、合計33演題の研究成果が発表されました。最優秀賞および優秀賞に選ばれた方々のコメントを紹介させて頂きます。

最優秀賞
「ユリの花粉管誘導Ⅱ ~誘導を無視して伸びる花粉管の謎~」

名古屋市立向陽高等学校

受賞コメント:一年間、ユリに向き合ってきた結果が認められて本当に嬉しいです。高校や大学の先生方のおかげで、楽しく興味をもって研究を行うことができました。ありがとうございました。

最優秀賞
「オジギソウが 「慣れる」 とは」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:植物生理やオジギソウに詳しい方、他の発表者から指摘やアドバイスを頂くことができました。自分一人の視点からは見えない改善点、着想へのヒントを得ることができました。

優秀賞
「カラスウリの種子のユニークな形態と生物学的意味の考察」

東京都立小石川中等教育学校

受賞コメント:今回の発表会では、様々な刺激を受けることができました。カラスウリの種子の研究は始まったばかりなので、今後も研究に励み、いつかその形の意味を解明したいと思います。

優秀賞
「茎から簡単に離れ落ちる葉 ~セダムの葉の構造と増え方~」

法政大学女子高等学校,横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:他校との共同研究だったので、それぞれの研究内容をまとめる作業が大変でした。セダムの面白さを伝えることができ、嬉しく思います。

優秀賞
「二種類の葉は生きるための鍵!?~ビカクシダの生きる工夫~」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:なかなか研究の成果が出ませんでしたが、多くの人に助けてもらいながら発表することができ、賞も頂くことができました。ビカクシダを知ってもらえて嬉しかったです。

優秀賞
「ゼニゴケの再生能力」

東京大学教育学部附属中等教育学校

夏の暑さでコケが何度も死んでしまったりと大変なことが沢山ありましたが、これまでの頑張りが評価され嬉しかったです。また、多くの方々からアドバイスを頂き有意義な時間を過ごすことができました。

優秀賞
「高知県産しょうがでつくる和紙 「しょうがペーパー」」

高知工業高等専門学校

受賞コメント:優秀賞を頂き大変嬉しく思っております。他の研究を聞き、今後の私たちの研究の参考となるとても良い機会になりました。貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。

優秀賞
「尾瀬国立公園大清水湿原の復元に向けて」

群馬県立尾瀬高等学校

受賞コメント:受賞をすると思っていなかったので驚きました。今回、受賞したことを励みに今後は生態調査を行うなど大清水湿原での研究活動を継続していきたいと思います。

奨励賞
「サボテンの水吸収の工夫」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

奨励賞
「粘菌は三次元迷路が解けるのか」

東京大学教育学部附属中等教育学校

奨励賞
「コンパニオンプランツがトマトに与える影響 ーラッカセイについてー」

大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎

奨励賞
「セイタカアワダチソウのコムギ芽生えに対するアレロパシー」

開智高等学校 (和歌山)

奨励賞
「電気がナメコの発生に及ぼす影響」

青森県立名久井農業高等学校

奨励賞
「自然界の薬剤耐性菌を探せ!!Ⅱ ~トンボの腸内細菌からの警告~」

北海道札幌旭丘高等学校

2017年 鹿児島年会

今年度は関東地方から奄美大島にいたる17都道府県,21高校が集い,合計32演題の研究成果が発表されました。最優秀賞に選ばれた方々のコメントを紹介させて頂きます。

表彰式の様子
最優秀賞
「キクの花弁培養」

長崎県立長崎南高等学校

受賞コメント:寒天培地が固まらなかったり、苦労はあったがこの経験を今後に活かしたい。

最優秀賞
「アブラナ科植物の化学生態」

大阪府立住吉高等学校

受賞コメント:昆虫の成育状況から実験ができないこともあり大変でしたが、今後はさらに反復実験を行い、精度を高めたい。

最優秀賞
「ガマの葉の空洞は空気を地下に送るパイプライン
~温度変化ではなく光合成が空気を送り出す鍵?~」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:これまで頑張ってきた事が評価されて良かった。今回足りないと感じた部分を実験で補いたい。

最優秀賞
「細胞が割れても生存できる
~巨大単細胞生物オオバロニアの生存するための工夫~」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:今回用いた植物の純粋な面白さが評価されて良かった。

最優秀賞
「ウキクサの耐塩性」

鹿児島県立加世田高等学校

受賞コメント:小さい材料なので数えるのが大変であったり、うまくいかないことも多々あったが良かった。質問に答えられなかったところを掘り下げたい。

2016年 盛岡年会

今年度の高校生生物研究発表会は、初めての試みとして、東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス委託事業)との共催で開催しました。青森県から熊本県まで24都府県、39校からの58題の発表がありました。最優秀賞に選ばれた方々のコメントを紹介させて頂きます。

表彰式の様子
最優秀賞
「種差海岸の環境がサクラソウ自生地に及ぼす影響」

青森県立名久井農業高等学校

受賞コメント:これからも(サクラソウ)の保全につとめていきたいです。

最優秀賞
「土の中に補虫器を持つ食虫植物ウサギゴケ」

横浜サイエンスフロンティア高校

受賞コメント:ウサギゴケの魅力が伝わったのが嬉しいです。今後の研究では今回の経験を活かして頑張りたいです。

最優秀賞
「CO2をより多く吸収するのは天然林か人工林か?」

ノートルダム清心学園清心女子高等学校

受賞コメント:様々な意見を頂いたので次の研究へ活かしていきたいです。

最優秀賞
「ショウジョウバカマの不定芽形成条件について」

新潟明訓高等学校

受賞コメント:今まで私の興味で頑張って研究してきましたが、今回最優秀賞をいただき、他の方々と私の興味を共有することが出来たと思います。今までよりさらに頑張って取り組んでいきたいです。

さらに兵庫県立加古川東高等学校による「レプリカ法による葉の成長メカニズムの研究」も最優秀賞に選ばれています。
2015年 東京年会

今年度は北海道から熊本県まで24都道府県,39高校が集い,合計69演題もの研究成果が発表されました。最優秀賞に選ばれた方々のコメントを紹介させて頂きます。

最優秀賞
「エチレンはどのようにカイワレダイコンの子葉をカールさせるのか
~細胞レベルのメカニズムを探る~」

茨城県立並木中等教育学校

受賞コメント:カイワレ大根を1000個体以上も観察して大変だったが、子葉が曲がる新しいメカニズムを発見でき楽しかった。

最優秀賞
「光の波長が就眠運動に及ぼす影響」

ノートルダム清心学園 清心女子高等学校

受賞コメント:実験結果が得られない時は苦労したが、実験の工程は全部楽しく、 今後はアクアポリン遺伝子を同定したい。

最優秀賞
「気孔開閉運動から見る植物の環境適応」

東京大学教育学部附属中等教育学校

受賞コメント:気孔開度の解析が膨大であり苦労したが、得られた結果が仮説と一致した時は楽しかった。今後もこの研究を発展させていきたい。

最優秀賞
「すごいぞ!オブツーサ!!~透明な細胞を持つ窓植物の戦略~」
「マメ科植物と共生する根粒菌、その実態を追う」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:一つ一つの実験は工夫が必要で、時間もかかり大変でしたが、電子顕微鏡で観察できたときはハッピーでした。

最優秀賞
「御所柿のおいしさの謎にせまる!」

奈良県立青翔高等学校

受賞コメント:仮説を立てて実験してもその通りに行かないことがたくさんあった。でも、文献を調べたり班でディスカッションし続けたりすると新しい考察や疑問が出てきて、次の実験をやるのがとても待ち遠しくなった。もっともっと先に進みたい。

2014年 富山年会
最優秀賞「相利共生を確かめたい ~根粒菌はマメ科植物との共生で利益を得るか~」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

2013年 岡山年会
最優秀賞「茎頂培養によるエバヤマザクラのクローン増殖」

広島大学附属中・高等学校

2012年 京都年会
最優秀賞「アサガオの葉柄の屈性」

茨城県立日立第一高等学校

2010年 熊本年会
最優秀賞

ノートルダム清心学園清心女子高等学校
生命科学コース

最優秀賞

長崎県立長崎北陽台高等学校
理数科生物班

2009年 名古屋年会

名古屋年会4日目の公開講座でも高校生が研究成果を発表しました。

「花粉管伸長のしくみ」

名古屋市立向陽高等学校

2008年 札幌年会
2007年 松山年会
2006年 つくば年会
2005年 新潟年会

国際生物学オリンピックについて

第20回国際生物学オリンピックが2009年7月につくばで開催されます。詳しい情報は第20回国際生物学オリンピックつくば2009ホームページをご覧ください。